対応する記事→ 2010/03/01 配信:
来週実施予定のイラクでの選挙への支援を要請
この記事を翻訳していて、かなり前に書いた自分の文章を思い出してました。
Contemporary Files #20030725 「イラクに民主主義は根付くか?」 です。
ちょっと前にポール・コリアーの
『民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実』を読んでから、果たして途上国に藪から棒に選挙をさせようとするのは果たしてその国のためになるんだろうか、と思ってしまうようになってしまってまして。
「民主化」と言うものが、選挙による代議制の定着を意味するのかは、世界共通の「真理」ではないのだろうし。
西洋で言う民主化がイスラム的なものと相容れるのか、は結構深い問題なのだと思いますが、それを突っ込んで考えた結果の施策ではないところに危うさを感じるのです。
対応する記事:2009年07月15日付
ギリシャによる亡命希望者のためのキャンプ閉鎖に懸念を表明:UNHCR
この前も書きましたが、もうすぐギリシャ…というかエーゲ海に行きます。それでギリシャに関する本をいろいろと読んでいます。
日本人がギリシャと聞いてイメージするであろうギリシャは神話か、アテネ&スパルタが元気だった古代ギリシャでしょうね。その後はマケドニアの一部になったり(アレキサンダー大王の時代)、ローマに占領されたり、トルコに占領されたり、と、今の国境で示される地域としての「ギリシャ」が成立したのはそんなに前じゃないのですよ。
ギリシャだけでなくもう少し北のバルカン半島全体に言えるのでしょうけれど、南からはアジア系の民族がなだれ込んでは去り(一部は居座り)、北(東?)からはゴート族やスラブ系の民族が入り乱れて、全体としていろんな民族がそれぞれ混在して住んでいて、簡単に区分できない状況です。
なので、ギリシャ当局としては全部の難民にかまってられない、ということなのかも知れませんが、ちょっとひどい対応ですね、これは。
ここ数年は、夏休みは海外に行ってます。
よくある、ハワイや東南アジアとかは行ったことなくて、もっぱらヨーロッパばかりです。
とは言うものの、ロンドン・パリ・ローマとかメジャーどころは行ったことはありません。
ちょっとひねくれてるのかも知れませんが。
対応する日の記事→
2008/3/21日配信分
この日の記事で お? と思ったのは、クラーク氏の記事ですね。
SF好きにとっては伝説的な作家ですから。
『2001年宇宙の旅』とかは小説を読んだことはない/映画を見たことはない という人でも題名くらいはご存知でしょう。
SF作家って、ええかげんな人はともかく、将来の社会や技術に対する洞察力がすごいんですよね。クラーク氏は人工衛星の出現を予言(?)したということで、ITUが氏の逝去に対しメッセージを発したので今回の記事となったようです。
対応する記事→
2008/03/08 配信:難民キャンプが火災被害にあったブータン難民への支援を呼びかけ
訳していないニュースで気になるのが2つ。
1つめは
「Freerice ゲームで210億粒の米を寄贈」。これは以前配信した(
2007/11/10 配信:ゲームサイトから10億粒の米を支援)こともあるサイトで、サイトを開くとトップページに単語の意味を聞く質問が表示され、4つの選択肢から解答します。正解なら1問につき10粒寄贈されるというもの。これが210億粒まで達したということ。たぶん一人ひとりは少しずつしか参加していないんだけれども、集まればすごいことになるねーという感じ。
2つめは
「世界遺産の周囲にトンネルではなく橋を作るべきと勧告:ユニセフ」。これは世界遺産に登録されているドイツはドレスデンのエルベ川流域で橋を建設予定であるのに対し、世界遺産委員会がトンネルを建設したほうが影響が少ないと勧告していると言う記事。
「ん?」と思った方。あなたの感覚は正しいです。
私もタイトル(Bridge, not tunnel, should be constructed at German World Heritage site - UN)を見て、「トンネルじゃなくて橋を架けるべき」と主張していると思って、「橋のほうが目に見えてしまって景観に悪いんじゃないの?」と思って本文を読んだら、ユネスコは橋ではなくトンネルを建設すべきと勧告した(recommending that a tunnel be constructed – and not a bridge, as currently planned – to preserve the World Heritage status of the Dresden Elbe Valley in German.)と書いてあるんです。やっぱり。
これ、タイトルが間違ってるんでは?