自分で訳しておきながらなんですけど、「肺炎は治療さえ適切であれば家庭でも病院でも結果は同じ:WHO」では何のことかわかりづらいですね。
WHOの発表によると、世界では1分あたり4人の子どもが肺炎で亡くなっており、5歳以下の子どもの死因の1位です。そしてその死者の60%が途上国で発生しており、抗生物質などを投与すれば助けることができた患者がかなりいたはずです。
けれども貧困国では、多くの子どもの患者が(経済的にだけでなく物理的に)病院に通うことができずにいて適切な処置ができないという問題もあります。
今回の研究の報告は、では病院に来なくちゃ助からないのか? という問いに対し、Noと答えたということです。
ボストン大学とWHO・USAIDが共同でパキスタンで調査をしました。2,000人以上の患者に、一方の集団には病院で抗生物質を注射し、他方の集団には家庭で抗生物質の錠剤を投与するようにしたのです。症状が改善しなかった患者の率は、病院組が 8.6 %、自宅組が7.5 %で、大差はなかったということです。
#って言うか、自宅組のほうが値低いし。
肺炎は、きちんと対策さえとれば、「病院にいけないから助からない」ということはないわけです。